身体を置いてけぼりにするな

身体も大事だが精神も大事。

それはその通りです。

ただ、人は生きものであり息あるものですから、どちらを先に立てるべきか、という筋道があります。

精神を先走りさせると、身体は置いてけぼりになります。

これは、精神が持つ性質がそうさせてしまいます。

身体が弱ければ、それは益々そうなっていきますし、身体が分からなくなっていき、自分自身が分からなくなっていきます。

一方で、身体が先に立つと、精神は自然と身体の上に立って行きます。

身体に沿った精神が立ちますので、精神も崩れる事なく明晰になり、

身体も豊かになりますので、自分自身を見失う事は無くなります。

これは、身体と精神の調和という観点からも、とても望ましい事です。

身体から立てていく事で、人は人間と成って行きます。

初めから人間にはなり得ないのが人であり、手当てはここから身体を観て行きたいのです。

身体を置いてけぼりにせぬよう、日々の中で自覚していく事が大切です。

通路に咲くユリ

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