★★手当てだより2019年3月〜【簡単で難しい?身体感覚】

★★手当てだより〜【簡単で難しい?身体感覚】

身体の感覚を身に付けるのは難しいのか?

そんな事を稽古の時、よく質問されます。

結論から言うと、簡単ですが難しいです。

生き物の身体から観れば、すでに持っている感覚を見つけていくだけなので、本来なら簡単なはずです。

人間以外の動物は、基本的に感覚によって身体の要求を知り、それに沿って動いています。

でも人間は、発達した精神・頭の世界観を持っています。
それ故に、感覚という目に見えないものに、頭が反発してしまうから難しくなります。

だから、感覚の稽古では頭が働かない様に仕向ける工夫がされています。
これは、武術の稽古も手当ての稽古も、同じ事が言えます。

武術や手当て稽古での、一見ワケの分からない動きや、型の手順…その手順に沿ってやる。

そうすると、精神から身体に集中が移りやすくなります。

身体の集中に移ってから、感じていく。
そんな風にして、稽古を積みます。

最初は、見えない・感じない・分からない…
そんな無い無い尽くしで、ガッカリする事も多くあります。

でも、それは頭から離れようとする時に起きる、精神の反発だったりします。

分からないということ。
そこに勇気持って佇んで感じていると、感覚が身体に到来します。

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